2010/03/27

SN76477

ものすごく昔に作ったSN76477の基板が出てきました。

SN76477は、抵抗とかコンデンサをつないで音を作るので、マイコンとかで制御して音源として使うのには適していません。それでも、こんなものを作ってる人とかもいたりします。なるほど、リズムボックスとしてなら使えそうかも。

ということで例の基板を調べてみたら、いちおう音は出るものの、どうも正常な動作ではないような雰囲気。何か壊れているようです。そういえば、何年か前に、それを直そうとしたけど結局あきらめたような気もする。(よく覚えてないけど。) あらためて調べてみた結果、どうやらIC自体が壊れているようです。残念。

いまさら、こんな骨董品のICが市場に出回ることはないだろうし、もしあってもビンテージ価格のコレクターズアイテムになってたりして。。とか思いながら、ふと共立をのぞいてみたら...

http://eleshop.jp/shop/g/g974411/
コンプレックス・サウンドジェネレータIC / SN76477N
販売価格 : \700

...普通に売ってました。

ちなみに、SN76477はピンの間隔が特殊で、2.54mmの(1/√2)になっています。普通のユニバーサル基板を使う場合は、こうやって斜め45度に置いて、1本おきに足を曲げるか穴を開けるかすれば使えそうです。1.27mmピッチの基板なら斜めにするだけで良いかも。

2010/03/02

導通チェッカー

PIC10F222で導通チェッカーを作りました。

  

プローブどうしを接触させれば電源オン。測定をやめて約16秒経ったら自動電源オフ。電源が入っているかどうか分かりやすいように、測定中は常に音が鳴り続けます。音はいわゆる「金属探知機」みたいな断続音で、抵抗値が低いほど周期が短くなり、約3Ω以下で連続音になります。

  

SDカードのケースに入れて、まっすぐに伸ばした安全ピンをプローブにしています。この、ぜんぜん安全じゃない安全ピンは、使うときだけはめ込みます。もう片方はワニ口クリップなので、測定対象に固定したり、別のプローブを挟んだりできます。

  

メイン基板(?)はPIC10の汎用マイコンボードとほぼ同じものです。ケースの厚みがないので空中配線してますが、回路は単純なのでたいしたことはありません。

  

A/D変換を使って抵抗値を測定する、という方法をとっています。測定対象には最大で0.3mAぐらい流れます。 測定回路自体の保護については、特に何もしていません。たいした回路じゃないし、PIC内部にもいちおう保護ダイオードがあるので。 導通判定の閾値を調整するための「ゲタ」として約12Ωの抵抗(20Ωと33Ωの並列)を入れてますが、これは別になくても良かったかも。 音と連動して光るLEDは、いちおう保護回路としての意味もあります。

HEXファイル: checker.HEX

プログラムのメインループでは、GP0の電圧をA/D変換して、その値から求めた抵抗値に応じて音のインターバルを変える、という処理を実行します。A/D変換値と抵抗値は比例してないし、抵抗値のlogをとりたいので、あらかじめ計算しておいたテーブルを参照しています。 オープン状態が長く続いたらGP0をデジタル入力にしてスリープし、そこからGP0のレベル変化で起きてリセット。これだけで電源の制御ができます。  

電池ホルダがケースに入らなかったので、電池を直接ケースに入れて、ケース内部の出っ張りとかを利用して固定しています。電極は、100円ショップで売っている薄~い真鍮版を切って両面テープで貼り付けたもの。これが意外と簡単で、コストパフォーマンスも非常に良いのです。