2011/12/07

リモコンのボタンが効かなくなった

けっこう長く使っているリモコンの特定のボタンが、強く押さないと反応しなくなってきました。
分解して、ボタンの裏に付いている導電性ゴムの抵抗値を計ってみたら、1MΩ(!?)ぐらいあります。計り方によって変動するとはいえ、本来ならせいぜい数kΩ程度のはず。どうやら押しすぎて導電性ゴム自体が劣化してしまっているようです。
こういう場合は、いくらきれいに掃除しても回復しないので、ボタンごと交換してしまうのが簡単で効果的です。
(左の赤いのが効かなくなったボタン。右の黄色いのが新しいボタン。)
button1
ボタンは内部で全部つながったゴムのシートになっているので、問題のボタンの部分だけ切り取って、同じ形に切った新しいボタンを代わりにはめ込みます。切る場所は、基板に接する平らな部分の、隣のボタンとの中間あたりがベスト。ちゃんと形が合っていれば、ケースを閉めるとほぼ固定されるので、特に接着する必要はありません。
button2
で、その新しいボタンとやらはどこで手に入るのか? というと、これが身の回りにたくさんあるのです。こういうゴムの小さなボタンはあらゆる小物の電気製品に使われています。内部の構造や材質はほとんど同じなので、ボタンのサイズさえ合えばどれでも使えるはずです。ちょうど良いものがなかったら、同じリモコンの中の(めったに使わない)他のボタンと入れ替えるという手もあります。
button3
ボタンのサイズや形を調整する場合は、カッターでだいたいの形に切ってから、ヤスリで整えると良いでしょう。ゴムにヤスリは効かなさそうに見えて、実はちゃんと効きます。サクサクと削れるわけではないですが、消しゴムみたいな削りかすが出て、ちょうど消しゴムが丸くなるのと同じように角が取れます。(ついでにヤスリの目に詰まった汚れも取れて一石二鳥だったりして。)
button4
黄色いのが交換したボタンです。丸いボタンはかなり大きかったので、結局ボタンを削るのはあきらめてリモコンのパネルの穴の方をリーマで広げました。(ぶっちゃけその方が楽でした。。)
ちなみに、リモコンの赤外線LEDはデジカメや携帯のカメラを通せば見えるので、ボタンの効き具合を調べる時に利用すると便利ですよ。

2011/11/12

ミント缶

100円ショップにこんな物がありました。
"PURE" mint tin
小さいながらもちゃんとした缶のケースに入ったミント菓子です。 たぶん中身よりもケースの方にコストがかかってます。 ていうか缶だけで100円でもぜんぜん売れると思います。
mirror
蓋を開けると、鏡まで付いてます。 ちなみに中身は、ミントというより駄菓子の「ラムネ」みたいな感じでした。 でもそんなことはどうでもいいのです。
この缶、けっこう使えるかも。

単3電池がギリギリ2本入るサイズです。本当にギリギリですが。
pure_3
単4だと余裕で3本いけそうな感じ。
pure_4
単5なら縦でも大丈夫。
pure_5
いちおう006Pも入ります。
pure_6
フリスクケースの場合は厚みがないので現実的にはCR2032ぐらいしか選択肢がありませんが、こういう風に普通の電池が使えると用途が広がります。ケースが金属なので絶縁対策は必要になりますが。

2011/10/16

短いフリスクを作ってみた

フリスクのケースを短くしてみました。
FK - pepperless sharpmints
ちゃんと開きます。
FK opened
こうやって毎日少しずつ縮めていって、1年ぐらいかけてこのサイズにしました。切ったものを接着剤でつなげているように見えるかもしれませんが気のせいです。
fk_cramped
fk_parts
ラベルを貼る前の状態。ちょうど正方形です。これはこれで良い感じ。
fk_plain

2011/09/25

フリスクでLEDマトリクス

フリスクのケースにLEDマトリクスと3軸加速度センサを入れてみました。 frisk2_app1
中はこんなことになっています。基板は一部2階建て構造。例のユニバーサル基板が大活躍です。 frisk2_inside1
ハードはもう完成していますが、ソフトの方はまだ目標の30%ぐらい。 こんな感じで、メニュー画面でアプリを切り替えて使うようなスタイルを考えています。
前半は加速度センサのテストで、X/Y方向の傾きをドットの位置と音で表しています。
後半は nyan cat のデモ。延々とループします。(5分ぐらい放置したら自動的に電源オフしますが。)

2011/08/12

超薄型ユニバーサル基板が便利すぎ

超薄型ユニバーサル基板は便利ですよ。
超薄型 両面 ユニバーサル基板(緑) t=0.4mm 230×320mm RoHS対応品
値段は高いですが、かなりサイズが大きいので、単位面積あたりで考えるとそうでもないです。
普通のはさみで厚紙を切るみたいに切れるので、必要な分だけ簡単に無駄なく切り出して使えます。

適当に切り出した基板にチップ部品を乗せて足を付けたら、ブレッドボードで使えます。
smd transistor for breadboarding
特にこういう小さいサイズの基板を切り出すときに、普通にはさみで切れるというのが楽でいいですね。

特殊な形の基板を作るのも簡単です。さらに、切り出した基板に銅箔テープを貼り付けると、簡易的なプリント基板になります。
fake pcb out of perfboard and copper tape
ちなみにこれはCR2032を乗せる電池ホルダ。銅箔部分がマイナス、両側の針金(ホッチキスの針)部分がプラスです。

この基板の欠点は、すごく薄いので簡単に曲がってしまうことです。あんまり大きな部品を乗せると重さで曲がってしまうし、はんだ付けしたときの熱(?)でも曲がったりします。(手で簡単に直せますが。)
なので、汎用的に使えるわけじゃないのですが、こういう小物を作るときにはとても重宝します。

2011/07/30

ECBとGDS

トランジスタのピン配置は、左から順番に「エクボ」(=ECB) と覚える、というのが有名ですね。FETの場合はどうでしょう。

FETだと一般的にはGDSという順番ですが、「エクボ」みたいにインパクトのある覚えやすい語呂合わせがないので、他の方法を考えてみます。

各ピンの役割で考えると、対応関係はこうなります。
ベース(B) = ゲート(G)
コレクタ(C) = ドレイン(D)
エミッタ(E) = ソース(S)
役割で考えると、ピンの並びがちょうど逆順なのです。

ということで、FETの場合は「エクボの逆」で良いと思います。

2011/07/03

Seeed Studio で買ったもの

去年 Seeed Studio で DSO nano V2 を買うときに、ついでにいくつか他のパーツも買ってみました。
opening the box
下の金額は当時の価格と為替レートによるもので、今はもうちょっと高くなっていると思います。(そのころはちょうど何かのセールだったらしく、普段より少し安くなっていました。)
ただ、もともとの値段が安いし、日本からの注文でも50ドル以上で送料無料になるので、国内の通販と比べてもぜんぜん安いと思います。

先がものすごく細い防磁ピンセット。約180円。
tweezers
チップ部品のはんだ付けに重宝します。ピンセットを使っているとだんだん磁化されて部品がくっつくようになって困ることがありますが、これだと大丈夫のようです。
最初は先端が1mmぐらいずれていた(!)のですが、接合部分をプライヤーでグイッと調整したら良い感じになりました。値段の割には使いやすくて気に入っています。

3mmの青LED。100個入りで、1個あたり約5円。
3mm Blue LEDs
超高輝度です。
5V - 1kΩ - LED で使ってみたら、せいぜい2mAぐらいしか流れてないはずなのに、まぶしいほどの明るさ。これだけ明るかったら3Vの回路でも使えそうです。

5mmのフルカラーLED。20個入りで、1個あたり約17円。
5mm RGB LED
脚が1直線に並んでいるタイプです。
まだ使ったことがないので明るさとかは分かりません。

5V1W出力の太陽電池。約300円。
1W solar cell
これもまだ使ったことがないので、実際にどの程度の電力が取れるのかは不明です。

4方向+押し込みが判定できるスイッチ。約170円。
5-way joystick switches
日本のアルプス電気製のようです。国内で普通に買うより安いです。

2011/05/28

Time 2

rb-338 を使って Ewan Dobson の Time 2 を耳コピしてみました。

耳コピというより劣化コピー。。

(2011/06/02)
リミックス版を作りましたよ。


(2011/07/18)
やっぱりなんか違う気がするので新しいのを作りました。

2011/05/01

また555を使って1.5VでLEDを点滅してみた

1.5VでLEDを点滅させるやつを少しだけ改良しました。
555 blinky (slightly modified)
改良といっても、いらない配線を省略しただけで、ほとんど変わってないのですが。

LEDが点灯している瞬間を写真に撮るのが非常に難しいので、なんとか動画にしてみました。


詳しい作り方をまとめたページもどうぞ。

2011/04/23

16セグLED

やたら大きくて異常に安い16セグLEDの在庫がまだあるようです。
16seg_size
これにはデータシートが付いていませんが、内部の結線やピンの配置などは秋月で売っているものと同じなので参考になります。
大きさは、よくあるユニバーサル基板とちょうど同じ。ということはオレオレドゥイーノと同じサイズ。とりあえず実験用に、1桁だけの16セグLEDシールドを作ってみました。普通に乗せるといろんなところに干渉してしまうので、横向きに取り付けます。
16seg_shield
完成したシールドを載せると、こんな感じ。そのままスタティック点灯するだけなので、スケッチは非常に簡単です。...ん??
16seg_n
セグメントが16個あると、数字やアルファベットだけじゃなく、一応ひらがなも表現できますね。

あくまでも一応というレベル。判読困難な文字がかなりあります。
同様にカタカナもできますが、難易度的にはひらがなと大差ありません。

2011/04/03

555を使って1.5VでLEDを点滅

555コンテストの Minimalist Category に応募し...てはいないのですが、サイズも消費電力も最小のものを目標に、555でLEDを点滅させる回路を作ってみました。
555blinky_n
555の裏にジャンパが1本ありますが、基板のレイアウトはかなりシンプル。
電池はこんな感じで固定していて、555自体が電池ホルダの一部になっています。
555blinky_m
回路は、1.5Vから555でチャージポンプしてLEDを点滅させるだけのものです。
ゆっくり充電して一気に放電、というのを約1.5Hzぐらいで繰り返します。デューティを大きくはできても小さくはできない、という555の特性を考慮して、電圧を上げるのではなく負電圧を作ってLEDのカソード側をマイナス方向に引っ張っています。

2011/03/19

555コンテスト

有名なタイマICの555を使ってさえいれば何でもあり、という 555コンテスト が行われています。
ルールによると、元祖NE555だけでなく、CMOS版のLMC555とか2個入りの556とか、いわゆる555であればどんな種類の555でも良いそうです。
先日、各カテゴリの一次選考を通過した作品が発表されました。(そう、残念ながら、もうエントリは締め切られているので、これから応募することはできません。)

見事に555を使いこなしているラジオとか、555個の555で「555」という文字を表示(しようとしたけど断念)した作品とかも非常におもしろいと思うのですが、いちばん気になったのがこれ。
トランジスタとかの部品だけで555(の互換品)を作ってしまったそうなのです。
基本的には555のデータシートに書かれている等価回路通りですが、SRラッチやコンパレータとかの部分までもトランジスタで作ってしまうという念の入れよう。しかも、それぞれの回路は極限まで最適化されていて、非常に少ない数のトランジスタで実現されています。おそらく本物の555の中にも、これと同じような回路が詰め込まれているんでしょう。
でも、それって、よく考えたら555使ってないから失格では?...と思いきや、その回路全体が一種の555なわけだから、やっぱりいいのです!

2011/03/06

フリスクでサイコロ

frisk domino dice
フリスクのケースでドミノみたいなサイコロを作りました。
二つのサイコロの目が並んでいて、たたくと両方とも変わります。
圧電スピーカが振動センサも兼ねているのでスイッチはありません。

蓋を取ったらこんな感じ。
丸型のチップLEDを、ケースに密着するように配置しています。
the board

フリスク用の基板を使っています。この基板、表と裏のランドが導通してないので、配線の自由度が非常に高いです。
マイコンはSMDタイプのPIC12F683です。配線しやすいように、ちょっとランドを削りました。
back of the board

ケースの底にL字型ピンヘッダをエポキシ接着剤で固定しておいて、そこに基板裏側のピンソケット差し込んで固定します。絶縁用カバーの下にはCR2032が入っています。
parts under the board

プログラムの書き込み中。
基板が完成した後でもプログラムの書き換えができます。
programming the board

(2011/04/29)
回路図とかの資料を簡単にまとめました。

2011/01/30

シャープ測距モジュールGP2Y0A21YK(その2)

先日のシャープ測距モジュールGP2Y0A21YKを使う回路の実物が、これです。
距離を測って、だいたいの距離をLEDの色で表します。

こうやって使います。
要は、車庫入れするときに、車と壁の距離が分かるようにする、というもの。距離が十分遠いときは青で、近づくにつれてシアン->緑->黄色->赤、とLEDの色が変化します。
赤に変わるあたりまで行ったら、壁まで10cm程度。目視だけでここまで寄せるのは難しいです。もっとも、他にもっと簡単な方法はあるし、そもそもそんなにギリギリまで寄せる必要もないわけですが。

車の中から見たところ。
これより下げたら見えないし、上げたら距離がちゃんと測れないので、この高さです。
モジュールはちょっと斜め下に向かって固定して、車の最も出っ張った部分より少し上に取り付けてあるので、いちおう車と壁に挟まれて潰れる心配はありません。。

ちなみに電源スイッチはなく、自動的に状況を判断してスリープしたり起動したりします。

関連記事:
シャープ測距モジュールGP2Y0A21YK(その3)

2011/01/10

電磁誘導方式のシェーバーを調べてみた

バッテリーが弱ってしまった古いシェーバーです。もう10年ぐらい前のものですが、壊れているわけじゃないので、何かに流用できないかと思って調べてみました。

このシェーバー、充電器にも本体にも金属の端子がありません。電磁誘導方式ですね。底面のネジを外して中を調べてみましょう。

どんなコイルが入っているのかと思ったら、どうやらこれのようです。ずいぶん貧弱に見えますが、こんなので大丈夫なんでしょうか?

中身を出してみました。底面の基板に載っている部品は、やっぱりこのコイルだけのようです。

メイン基板は固定されていて表側がよく見えませんが、隙間からのぞいてみたら、どうやら表側にはコンデンサが1個あるだけのようです。

回路図を描いてみました。コイルで受けたものを半波整流してバッテリーに流し込むだけという、非常にシンプルな回路です。充電に使わない方の半波でLEDを点灯しているのが合理的ですね。

オシロで波形を見てみました。周波数は70kHz程度。コイルに発生する電圧はピークで10Vを超えそうな感じなので、マイコンとかの電源に使うときは要注意です。

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