IKEAで、回転させて使う時計を買ってきました。
温度計などの機能もあって、置く向きによって4通りに表示が変わるようになっています。
ニトリでも、これとほぼ同じものが売られています。(左がニトリ版、右がIKEA版。)
見た目がそっくりなので、まったく同じ仕様かと思ったら、ちょっと違うところがありました。IKEA版は向きを変えるたびにバックライトがいろんな色に変わりますが、ニトリ版はバックライト自体がありません。
よく見ると、電池ボックス部分の形状も微妙に違います。それとIKEA版はCEマークが付いています。
もちろん中身を比べてみたいので、分解します。前面の透明パネルが両面テープで固定されているので、それを剥がしたら、ケースを固定している4個のネジ穴が現れます。
ニトリ版(左)は普通の両面テープを手作業で貼っているようですが、IKEA版(右)は専用に整形されたものを使っています。この写真ではネジ穴が隠れて見えませんが、ニトリ版とまったく同じ位置にあります。
前面の透明パネルは、ニトリ版のほうが厚いものを使っています。IKEA版は薄くてペラペラです。
主要部品はほとんど同じのようですが、基板は全然違います。大きな四角い部品は方向を検出するためのスイッチで、おそらく専用のものなのでしょう。圧電スピーカの配置に違いがあり、IKEA版では基板上に実装されています。
IKEA版のみにある、バックライト部分の配線。乱暴に見えますが問題はありません。コストダウンのために組立作業を効率化していくと、こうなるのでしょう。
液晶パネル(と、IKEA版ではバックライトも)を外したら、基板のパターンが見えます。メインのチップと液晶はまったく同じのようです。ニトリ版も左上のほうにバックライトを接続するためのパターンが出ています。コストダウンのために部品を省略していたのですね。電池の寿命を考えると、その方が実用的かもしれませんが。
ちなみに、上の写真に何度か出てくる小さなガラスの容器は、キャンドル用の容器としてIKEAで売られていたものです。12個セットで300円ぐらいだったと思います。12個もあるので、ネジや小さな部品を種類別に分けて入れておくのに便利ですよ。
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